マリナ会について


私たちマリナ会は口の中にお悩みを抱えているすべての人に歯科医療を提供することを使命としています。

当院の取り組み

当院では一般歯科外来および訪問歯科診療を行っています。そのため、歩行困難や寝たきりなど歯科医院に通院が困難な患者様の元へ歯科医師や歯科衛生士が出向き、入れ歯の作成・調整や虫歯の治療、歯周病治療など歯科医院とほとんど変わらない治療を受けることが可能です。また、口腔内の状態により誤嚥性肺炎の予防、口腔機能の回復を目的とした口腔健康管理のご提案も致します。

訪問歯科診療

歯科医院から半径16キロ圏内の居宅、施設、病院など一時的ななどに訪問し治療や口腔健康管理を行います。ただし、デイサービスや寝泊りを含まない施設の利用では訪問歯科診療はできません。

口腔健康管理

日常的な口のケアから、歯科専門職が関わる口腔内の治療までを含めみます。口腔健康管理は、口腔機能管理、口腔衛生管理、口腔ケアに分けられます。日頃から口腔内を清潔かつ機能的に良い状態に保つことが大切です。

虫歯の治療、歯の詰め物・被せ物、入れ歯の作製を行い噛む機能を回復することや飲み込みの訓練などにより飲み込みの機能(嚥下機能)の低下を防いだりすることをさします。

歯科医師や歯科衛生士が行う専門的な口腔清掃のことをさします。歯垢1gの中には数百億個の微生物が存在し、口腔内全体には約4000億個の微生物が存在して。定期的に口腔衛生管理を受け、日常の口腔ケアと循環しながら良好な口腔内環境を維持しましょう。特に全身の治療を受ける前後に、口腔衛生管理を受けることで、口腔内の細菌が原因の合併症が抑制できる可能性があります。

口腔ケアとは患者さん自身(自分でできない場合は他の人)が行う歯磨き、うがい、口腔内保湿などの日常的なケアをさします。また、口の機能が衰えないよう、嚥下体操や唾液線マッサージ、舌・唇・頬のストレッチなどを行うことも口腔ケアに含まれます。日常の口腔ケアにより口腔内の清掃状態と口腔の機能を維持することは生活の質を維持するためにも大切です。

誤嚥性肺炎という言葉は最近よく耳にします。2022年の日本人の死亡原因の第6位となっており、1年で約55,000人が誤嚥性肺炎によってなくなっています。
歯科による口腔健康管理を行うことにより誤嚥性肺炎の予防に大きく役立つだけでなく口腔感染症の予防、口腔機能の維持、回復、インフルエンザ等の全身感染症の予防、全身状態やQOLの向上コミュニケーション機能の回復など様々なメリットがあります。

誤嚥性肺炎の原因の多くは食事中の誤嚥でありません。誤嚥性肺炎の原因として多いのは「食事中の食べものの誤嚥ではなく、食事中以外の唾液の誤嚥である」ことはまだ広く知られていません。食事中の食べものの誤嚥によっても誤嚥性肺炎は発症しますが、頻度として多いのは食事中以外の唾液の誤嚥、特に就寝中の唾液誤嚥です。口から食事をしていない患者様も誤嚥性肺炎を発症します。食事をしていないそれだけ嚥下機能が低下しているので、就寝中の唾液誤嚥のリスクは一般の方より高くなっており、誤嚥性肺炎を発症するリスクも高くなるので、「食事はしていないから口腔管理はしなくても大丈夫」という訳ではないということです。